職務経歴書や履歴書に自衛隊で働いていたことを、どのように書いて良いのか迷っていませんか?
自衛隊から民間企業等へ転職する際には、必ず職務経歴書や履歴書が必要となります。
その際に元自衛隊だとどうのように記載して良いのか、分かりにくいですよね。
この記事では実際に自衛隊から民間企業へ転職した経験がある筆者が、元自衛官の職務経歴書や履歴書の書き方に関して、分かりやすく解説しています。
気になっている方は、是非とも参考にして頂ければ幸いです。
自衛隊から転職する際に必要な職務履歴書の書き方
自衛隊から民間企業等へ転職する際には、書類選考と面接試験を受けなければなりません。
一次試験として書類選考に受からないと面接試験までは行ってもらえませんので、しっかりと準備して臨む事が大切です。
書類選考に必要なものとしては、
- 職務経歴書:業務経験とスキルを確認するための書類(履歴書の補完)
- 履歴書:学業や職業の経歴など人物の状況を記した書類
などが挙げられます。
どちらも転職を成功させるには大変重要な書類となるので、しっかりと書き方をマスターして企業へ上手くアピールしましょう。
職務経歴書とは?
職務経歴書とは、これまでの仕事や業務を通して取得したスキルや知識等を詳しく記載した書類のことを指します。
基本的には履歴書で説明できなかった細かい仕事内容等を、職務経歴書で詳しく説明する為に用意られる事が多いです。
応募する企業によっては、履歴書だけでOKとしているところもあります。
中には職務経歴書の提出も求められることもあるので、書類の意味や書き方等は抑えておきましょう。
職務経歴書の具体的な書き方のコツ
職務経歴書として各項目は、多く分けて6つあります。
- 職務要約
- 活かせる経験・知識・技術
- 職務経歴の詳細
- 保有資格
- 語学・実務経験
- 自己PR
職務履歴書の具体的な書き方のコツとしては、自身が自衛隊で携わってきた職務内容を具体的に洗い出す事が大切です。
以下から重要な項目だけに絞って、それぞれ詳しく書き方をみてきましょう。
職務要約
- 航空自衛隊 防府南基地
- 航空自衛隊 第一術科学校(初期航空機整備員 課程)卒業
- 航空自衛隊 第一航空団 勤務(階級:空士長)
書き出すだけだと、かなりシンプルですね。
私の場合は一般曹候補生として入隊したので転勤等もなく、自衛隊候補生と同じような過程で現場派遣されています。
逆に、幹部自衛官等になると転勤等が多くなってくる上に、役職等も変わる事が多いと思いますので詳しく記載しておきましょう。
また、分かりやすく時系列的に階級等も記載しておくと尚良いですね。
活かせる経験・知識・技術
ざっくりと自衛隊での過程を書き出したらここからもっと具体的に学んだことや、業務を通して身につけたスキル等を深掘りして書き出していきましょう。
ここに書く内容としては、これから転職する企業に活かせるようなスキルや経験や知識等を書く必要があります。
全く転職先の企業と関係のないことを書いても仕方がありませんので、ご自身が自衛隊で培った経験や身につけたスキル等を明確に記載してください。
また、自衛隊にいる間に取得した免許や資格等がある方は、それらも全て明記しておいてくださいね。
- 大型自動車免許
- フォークリフト免許
- 英検2級
- 自衛官として勤務し、集団の中で協調性を養った
- 年齢や経験が異なる人達と関わることでコミュニケーション能力が身についた
自己PR
職務経歴書の記入欄にある”自己PR”には、自衛官として勤務した自分の強みを記載する事が大切です。
一般隊員だった私の場合を例に挙げると、“協調性”と”コミュニケーション能力”を自分の強みとしてアピールすると考えて、以下のような文章が好ましいでしょう。
高校を卒業と同時に航空自衛隊に入隊し、年齢・経験等が全く異なる人等と一緒に寝食を共にし業務を遂行してきました。
自衛隊では常に集団行動が求められる為、仕事を通して周りに合わせる”協調性”と”コミュニケーション能力”を養いました。
この2つのスキルは自衛隊のみならず、他の仕事でも大変重要なスキルであり、多くの現場で求められる事だと思います。
自衛隊での経験を活かして御社の職場でも自身の強みを発揮し、貢献できるように努める所存です。
上記はあくまでも参考例ですので、ご自身のオリジナルの”自己PR”を考えてみてくださいね。
また、書く際のコツとしては、最初に強みを書き出して伝える要点を絞る事が大切です。
あれもこれもと書きたい事が多くなってしまっては上手く相手に伝わらないので、多くても2〜3つ程度に絞って書くことをおすすめします。
自衛隊から転職する際に必要な履歴書の書き方
自衛隊から転職する際に、必ず必要となるのが”履歴書”になります。
職務経歴書よりも重要書類といっても過言ではないですし、高卒と同時に自衛隊に入隊した方は久しぶりに履歴書を記入する方も、多いのではないでしょうか。
自衛隊に入隊する際にも、書かれたと思います。
当時と記入の仕方等が若干違ってくるのでしっかりと要点を抑えた上で、記入するようにしましょう。
履歴書とは?
履歴書とは、これまでの職業や学歴等を記入し、あなたの現状に関して明記した書類になります。
公務員であろうと会社員であろうと新しく所属する際には、必ず必要となる書類ですのでしっかりとその役割と書き方に関しては抑えておきましょう。
面接官はあなたの履歴書をみて選考書類審査を進めていきますので、転職を成功させる最初の重要な課題と言っても良いですね。
履歴書の具体的な書き方のコツ
履歴書の具体的な書き方としては、まずはフォーマットをネット上からインストールしてから、一度下書きしてみましょう。
転職エージェント等を活用すればプロのキャリアアドバイザーが、親切丁寧に書き方や記入後の添削等も行ってくれるのでおすすめです。
また、具体的な履歴書の記入項目としては、
- 本人の基本的な情報(氏名・生年月日・現住所・連絡先 等)
- 学歴 / 職歴
- 免許 / 資格
- 特技 / 趣味
- 志望理由 / 転職理由
等が挙げられます。
重要な項目だけ以下に具体的な書き方のコツを明記したので、是非とも参考にしてみてください。
職歴
元自衛隊だと職歴をどう書いて良いものか迷いますよね。
実際に職歴を記入する際には、職務経歴書の記入欄にある”職務要約”のような、簡略な書き方で構いません。
また、場合によっては
- 2018年1月:航空自衛隊 入隊
- 2021年2月:航空自衛隊 退職
のような省略した書き方でも良いでしょう。
詳しい詳細に関しては職務経歴書に記載して、まとめて提出するのもありですね。
志望理由/転職理由
履歴書を記載する際に特に注意して欲しいのは、”志望動機”の欄です。
志望理由や転職理由に関しては、出来るだけポジティブなことを記載しておきましょう。
前職である自衛隊への否定的な事ばかり書いていたら、転職先の面接官に良い印象を持ってもらいづらいです。
志望理由や転職理由の参考例としては、以下のような感じです。
セカンドキャリアとして新しい業界で挑戦してみたいと思い、御社への入社を希望しました。
私は自衛官として業務している中で、以下のことを考えるようになりました。
- 将来的なキャリアへの不安
- 自衛隊という閉鎖された中での生活による機会損失
このようなことから新しいことに挑戦し、これから自身が臨むキャリアプランを実現させる為にも、御社で自己の成長に努め社会貢献したいです。
あくまでも参考例ですが、書く際のコツとしては最初に結論を記載した後に、具体的な理由を明記しておくことですね。
まとめ:自衛隊から転職する際の職務経歴書や履歴書の書き方を徹底解説!
ここまで自衛隊から転職する際の職務経歴書や、履歴書の書き方に関して解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事の要点は、以下となります。
職務経歴書や履歴書を記載する際には、自衛官として勤務した自分の強みを具体的に洗い出し、分かりやすく記載する事が大切。
また、職務経歴書や履歴書の作成において一番手っ取り早い方法としては、転職エージェントを活用する事です。
転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーが、手取り足取り記載の仕方に関してアドバイスしてくれます。
その後は、履歴書や職務経歴書の添削まで、しっかりと行ってくれます。
自衛官の方で転職活動を行っている方は、是非ともまずは転職エージェントを活用してみてくださいね。