他の公務員への転職

自衛隊からの転職先に警察官をおすすめしない6つの理由とは?

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】

自衛隊から警察官へ転職したいといった方は少なくありません。

結論からいうと自衛隊から警察官への転職はおすすめできない上に、例え警察官への転職が成功したとしても労働条件や境遇的にはあまり変わりないです。

この記事では元自衛官である筆者が転職先に警察官をおすすめしない具体的な理由に関して、詳しく解説しています。

現時点で自衛隊からの転職を検討されている方は、警察官ではなく民間企業への転職を強くおすすめします。

自衛隊からの転職先に警察官をおすすめしない6つの理由

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】
  1. 警察官の採用試験は自衛隊よりも難しい
  2. 警察官は3交代制であり勤務時間が不規則
  3. 災害時は自主的に集まらなければならない
  4. 警察官は休みの日であっても許可なく方面から出れない
  5. 自衛隊も警察官も対して給料は変わりない
  6. 警察官は副業禁止

自衛隊は国家公務員ですが、警察官は地方公務員となります。

警察官も警視正と呼ばれる役職まで昇進する事で、国家公務員となることができます。

業務内容的な違いはあれど同じ階級社会であり比較的男性が多いため、体育会系的なノリは今もなお警察官の中でも残っていますね。

また、基本的に自衛隊も警察官も

  • 副業禁止
  • 給料少ない
  • 嫌な上司は常に固定(クビにならない)

といった項目では同じ条件ですので、将来的に考えて長期間在籍するのはおすすめできません。

警察官の採用試験は自衛隊よりも難しい

自衛隊の試験と比較して警察官の試験の難易度は高く、警察官への転職を検討されている方はある程度の期間は試験対策を行う必要性があります。

※各自治体による地方公務員試験の倍率(男性)
(採用が難しいと言われている都道府県を抜粋)

自治体名試験の種類倍率
岐阜県A1 10月採用15.5
沖縄県警察官A8.0
埼玉県Ⅰ類男性7.5
大分県警察官A6.6
香川県警察官大学卒業程度5.5
山形県警察官A5.1
奈良県警察官A5.1
群馬県警察官A5.0
福岡県警察官A4.8

(参照元:https://koumuin-johokyoku.com/entry/police-bairitsu/

倍率は年度によって変わってくるので、あくまでも参考程度に捉えてください。

地方公務員試験は受験するエリアによって倍率が異なる上に、高卒と大卒に分けて試験が実施されるとい特徴があります。

自衛隊として勤務している期間が長ければ長いほど、高校や大学で学んだことは忘れている場合が多いので、警察官になろうと思っている方は改めて勉強が必要です。

警察官は3交代制であり勤務時間が不規則

警察は基本的に3交代制であり、

  • 当番日:24時間体制で勤務
  • 非番日:勤務明けの日(体を休める)
  • 休日 :完全休み

の3つのシフトで回っています。

どの交番にも必ず一定数の警察官が常時待機しており、3交代制により警察官に祝日(連休)等は休暇申請をしない限りありません。

自衛隊でいうところの警備隊の業務に似ていると言えるでしょう。

災害時は自主的に集まらなければならない

自衛隊でも有事の際には例え休みであっても出勤しなければなりませんが、警察官も同じく災害時や急を要する事件があった場合は強制出勤となります。

その他、警察関連のイベントが開催されたりする場合も、休日に関係なく駆り出されます。

自衛隊でもイベントは毎年行われますが、警察の場合は部外のイベントにも警備として配置される可能性もあるので、頻度は警察の方が多いでしょう。

警察官は休みの日であっても許可なく方面から出れない

自衛隊の場合は基地の外へ出る場合は「外出許可証」が必要ですが、警察官の場合は方面から出る場合に必要となります。

方面とは、勤務している警察署の地区のことを指します。

方面の外に外出される際には必ず「外出許可」が必要です。

自衛隊よりは外出に関しては制限がゆるいようにも感じられますが、実際にはあまり変わりないとも言えるでしょう。

自衛隊も警察官も対して給料は変わりない

総務省の調べによれば警察官の平均的な年収は700万円となっています。

自衛隊の平均年収が640万円なので、比較すると警察官の方が60万円程度高いです。

とは言え、警察官もかなり残業がある職業なので、時給で考えるとかなり安いことが分かります。

あくまでも年収は平均値であり階級によっても違ってくるので、一概に高いとは言えません。

自衛隊も警察官も副業禁止

警察官も例外なく副業が禁止されています。

ただでさえ給料が少ない公務員なのに、副業禁止というのはこのご時世においてかなりのデメリットではないでしょうか。

警察官として勤務していてもその後に役立つスキルや知識は身につきにくく、副業も禁止なので自身で稼げるスキルや知識が身につきにくいです。

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元警察官の口コミ・評判

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】

警察官という仕事は正義感だけでできるものではありませんでした。警察の仕事だけに人に言えない、いろいろなこともあったのです。

また、今でも警官の友人・知り合いが多くいますので、こんなことをあまり言いたくはないのですが、

秘密主義の警察の世界にいると、一般人との交流が少なくなり、「井の中の蛙」になってしまうんじゃないか思うようになったのです。

(出典:https://www.yakuninhaigyo.com/job47/

警察官の仕事は基本的に秘密主義となっているため、外部の人に積極的に警察内部のことは話せないようになっています。

自衛隊にも守秘義務がありますが、警察官も同じように外部の人たちとは遮断されたような生活を強いられます。

また、警察官という正義のイメージだけで応募し採用されいざ働き出すと、現実とのギャップにストレスを覚える人も少なくありません。

女性警察官の苦悩に関しては多くのメディアで取り上げられていますが、基本的に警察官も男性社会なので女性が挑戦するにはかなりハードルが高いです。

自衛隊も同じですが男性同様の訓練を行うため、よっぽどメンタルが強くないと継続して勤務するのは厳しいでしょう。

また、自衛隊を経験された女性の方であれば、民間企業に転職してバリバリ働いて稼いだ方がよっぽど良いと思われます。

メディアで取り上げられている警察官の活動はあくまでも表面的なものであり、裏にはかなり過酷な現実があります。

警察の中にも広報課と呼ばれる警察官をアピールする部署があるため、絶対にマスメディアなどの情報だけを鵜呑みにしてはいけません。

また、どうしても自衛隊から警察官に転職したいといった方は、一度元警察官の話を直接聞くのも良い方法です。

今の時代SNSを活用すればネットを介して、いつでもどこでも聞くことは可能です。

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自衛隊から転職するなら民間企業がおすすめな3つの理由

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】
  1. 副業ができる(企業による)
  2. 役立つスキルや知識が身に付く
  3. 転職しやすい

現時点で自衛隊から警察官へ転職を検討されている方は、今一度考え直してみてください。

警察官へ転職したとしても給料が少し今よりも上がるくらいで、それ以外のメリットはほとんどありません。

逆にデメリットの方が多いくらいです。

自衛隊からの転職を検討されているのであれば、絶対に民間企業の方がおすすめです。

選択肢の幅も広いですし、業界選びさえ間違えなければキャリアアップも大いに狙えるでしょう。

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副業ができる(企業による)

自衛隊や警察官では副業が禁止されていますが、民間企業では副業は禁止されていません。

これからの時代は「個人で稼ぐ力」が必ず必要になってきます。

自衛隊や警察官として働いていると、どうしても毎月定期的に必ず給料振り込まれる為、自身に対して甘えが出てきます。

公務員ですのでいきなりクビになることはありませんが、自衛隊(53〜54歳)も警察官(60歳)も定年が早いのが特徴。

「人生100年時代」と呼ばれる現在において、その後どうやって生きていくかが問われます。

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役立つスキルや知識が身に付く

例えばIT業界関連の民間企業へ自衛隊から転職したとすると、

  • Webマーケティング
  • プログラミング
  • Webライティング

などのスキルや知識を、お金をもらいながら学ぶことができます。

Web系のスキルを持っているとフリーランスとしての独立の道も開かれますし、その後のキャリアの選択肢も大きく広がります。

逆に警察官へ転職してしまうとこれまで同様、自衛隊生活の延長線上のような生活が待っているだけです。

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転職しやすい

私自身自衛隊を退職し民間企業へ転職した経験があるのですが、自衛隊を辞めるのは本当に大変でした。

転職したいと考えていても自衛隊や警察官のような特殊な仕事に就いていると、簡単には辞めることができません。

逆に民間企業の場合は最悪バックれたとしても、しつこく追われる心配もない上に比較的辞めやすいのが特徴。

「キャリアチェンジしやすい」というのは、かなりのメリットではないでしょうか。

また、余談ですが自衛隊の場合はバックれたりしたら地の果てまで追いかけられますので、注意してくださいね。

辞める勇気がない方は「退職代行サービス」等を上手く活用してみてください。

それでも自衛隊から警察官へ転職したい方へ

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】

自衛隊から警察官になるには「地方公務員試験」に合格する必要があります。

試験の応募方法に関しては、警視庁の公式サイトから申込みいただけます。

自衛隊から転職し警察官になるまでの流れ

  1. 自衛隊に在籍しながら地方公務員試験の勉強を行う
  2. 警視庁の公式サイトから希望するエリアの公務員試験に応募
  3. 合格通知が出たら自衛隊を退職
  4. 警察大学校に入学(正式採用)

地方公務員試験に合格した後は、警察内部にある警察大学校へ入学します。

自衛隊でいうところの最初の教育隊みたいな場所です。

在学期間としては

  • 高卒:10ヶ月間
  • 大卒:6ヶ月間

となっています。

もちろん一般的な学校とは異なり、警察官に特化した内容を学ぶことになります。

自衛隊から警察官を目指す際の志望動機

自衛隊から警察官を目指す場合、志望動機の欄には

「なぜ自衛隊を辞めて警察官を目指すのか?」

についてしっかりと明記しておきましょう。

また、自衛隊の経験を活かして警察官として活動できるような内容になっているともっと良いですね。

具体的な志望動機の例文を挙げると

私は以前は自衛官として働いていました。

自衛官としては地方の基地に滞在していた為、直接的には地元には貢献できませんでした。

ですので、警察官になってより近い距離で地元の人達のためになるような活動を行いたいです。

自衛隊で培った経験を活かし、警察官として慣れ親しんだ地元で民間の方々のためになるように誠心誠意頑張ります。

などといった感じです。

また、警察官の面接試験では必ず自衛隊からなぜ警察官へ転職しようと思ったのかを聞かれますので、しっかりと面接対策の方も行っておきましょう。

自衛隊から警察官への転職でよくあるQ&A

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】

これから自衛隊から警察官へ転職をされる方に、関連性の高い質問内容だけに絞ってまとめてみました。

自衛隊から警察官に転職するのは民間企業へ転職するよりも大変なことなので、是非とも目を通してみてください。

自衛隊から警察官になるのは有利なんですか?

自衛隊から警察官になる場合に有利かどうかは、あなた次第だと言えます。

元自衛隊であったことを上手く面接試験等でアピールすることができれば、かなり有利に働くかもしれません。

面接試験等では必ず「なぜ自衛隊から警察官へ転職するのか?」などと聞かれますので、対策は必要不可欠です。

自衛隊から警察官へはなりやすいですか?

結論からいうと元自衛隊であったとしても、警察試験等で何かしら優遇されるといったことはありません。

警察官になれるかなれないかは、最終的にあなたの努力次第だと言えます。

自衛隊と警察官では業務内容はどう違いますか?

自衛隊の中にはたくさんの職種が存在しますが、警察官は基本的に自衛隊でいうところの警務隊と同じ業務内容といっても過言ではありません。

詳しい業務内容等は、警察庁の公式サイトから確認できます。

自衛隊から警察官へ転職する人は多いですか?

自衛隊から警察官へ転職する人は毎年一定数います。

逆に、警察官から自衛官へ転職する人は少ないです。

まとめ:自衛隊からの転職先に警察官をおすすめしない6つの理由とは?

自衛隊からの転職先に警察官はアリなのか?【絶対おすすめしない】

ここまで自衛隊からの転職先に警察官はおすすめしないといった事に関して詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事の要点は、以下となります。

自衛隊からの転職先に警察官をおすすめしない6つの理由
  1. 警察官の採用試験は自衛隊よりも難しい
  2. 警察官は3交代制であり勤務時間が不規則
  3. 災害時は自主的に集まらなければならない
  4. 警察官は休みの日であっても許可なく方面から出れない
  5. 自衛隊も警察官も対して給料は変わりない
  6. 警察官は副業禁止

自衛隊から警察官へ転職しても同じような境遇が待っているだけなので、転職するのであれば民間企業を検討してみてください。

幸い、今は転職エージェントサイト等を活用すれば、簡単に希望の業界へ転職できます。

自衛隊から転職する方法やそのリスクと実際の体験談に関して徹底解説
自衛隊から転職する方法やそのリスクと実際の体験談に関して徹底解説元自衛官が自衛隊から転職する方法を、自身の実体験をもとに詳しく開設しています。自衛官が退職する際の主な理由に関してもご紹介しているので、現時点で少しでも転職を検討されている方は参考にしてみてください。...