転職体験談

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

初めまして。

この記事では陸上自衛隊唯一のパラシュート部隊で、千葉県習志野駐屯地にある第一空挺団に配属され、

ジムトレーナーに転職するまでの私のリアルな体験談を紹介したいと思います。

これから高い志を持って入隊する新隊員の方は、ぜひ最後までご覧頂けると嬉しいです。(20代・男性)

自衛隊に入隊することを決めた出来事

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

まずは私がなぜ自衛隊に入隊したのかというと、2011年3月11日に発生した東日本大震災を高校3年の時に体験したからです。

日々繰り返される悲しいニュースや自衛隊員の活躍をテレビで見て

「人のために役立つ仕事をしよう!」

と強く決意しました。

特に何になりたいとかは全く決まっていなかった私ですが、

自衛隊になって人の命を救うことがやるべきことだと思い、すぐに試験を受け任期制自衛官として入隊しました。

入隊するまで知らなかった第一空挺団

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

最初に入隊したのは、教育隊がある神奈川県横須賀市にある武山駐屯地。

武山駐屯地では3ヶ月間の前期教育を行って基本を身につけ、それぞれの適性に合わせて各部隊に配属されます。

前期教育では想像していたものより厳しくなく、教官達も優しい方ばかりでした。

よくネットの情報では前期教育の3ヶ月間を乗り越えれば後は楽だと書かれていますが、そんなことは全くありません。

むしろ部隊に配属されてからが大変です。

前期教育が終了し、後期教育に私が配属されたのが第一空挺団という部隊なんですが、ここでの後期教育が地獄のようなものでした。

初めて入隊を後悔した第一空挺団

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

「人の命を救うことがやるべきこと」

と強い気持ちを持って自衛隊に入隊した私ですが、初めて入隊を後悔することになります。

それは後期教育で第一空挺団に入隊したからです。

第一空挺団は有事の際に最前線に出動する部隊だと班長から聞かされて

「やってやるぞ!」

と思い志願したのですが、後期教育初日で心が折れかけます。

入隊初日から夜通し「反省」という腕立て伏せや屈み跳躍(スクワットのような運動)を何百回と行い、怒鳴られ、叫ばれで、「あぁ入るところを間違えたかもしれない」と。

後期教育は前期教育と同じく3ヶ月間ですが、前期教育と同じ期間とは思えないほど長く感じました。

初日からハードだったので、この先も耐えて行ける気がしなかったのです。

この訓練を乗り越えた隊員だけ最前線で活躍できると信じて、なんとかギリギリのところで耐えていたのを覚えています。

転職を考えるきっかっけは「理想とのギャップから」

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

後期教育をなんとか乗り越え、空挺隊員になることはできたのですが、この頃から少し違和感を感じるようにもなりました。

それは「理想とのギャップ」です。

私は人の命を助けるようなことがしたいと思って入隊したのですが、やはりそのような出動機会ありません。

出動がない事こそが一番だと分かっているのですが、日々繰り返される新しい訓練だけを重ねて

「これを使う時が来るのか?」

という思いが溜まっていきました。

これは現在入隊を考えていて、モチベーションの高い方が入隊後に感じる、最も多いギャップだと思います。

もちろんモチベーション高く入隊することはいいことなんですが、すぐに活躍できる現場はなかなかなく、それが最も平和なことだということは理解しといた方がいいです。

「直接人の役に立つ仕事がしたい!」転職を決める

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

私が所属していた第一空挺団の駐屯地はかなりのトレーニング設備があり、筋トレをしたい隊員にとっては最高な環境だったんです。

そして空挺隊員になって少し訓練にも慣れてきたので、筋トレを本格的に行うようになりました。

筋トレを勤務後に毎日行うようになり、体がどんどん変わって行ったので、同期や先輩から

「どうやってんの?」
「何食べたらそんな風になるの?」

と自然と聞かれるようになったんです。

人に筋トレを教えることなんてした事もなかったんですが、

やってみると意外と楽しくて

「こんな風に直接人の役にたてるのはいいな…」

という風に思ったのがきっかけだったと思います。

現在ほどパーソナルトレーナーという仕事があまり一般的ではなかったので、ジムのトレーナーになることを決めて転職活動をスタートさせました。

転職斡旋ではなかなか見つからない

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

任期制自衛官が任期を満了すると、就職支援を自衛隊で行ってもらえるんですが、これにはあまり期待をしない方がいいです。

就職支援で斡旋される仕事は警備系の仕事や工事現場や簡単な事務職などで、あまり多くの業種の中から選べるわけではありません。

私は一度だけ説明会に参加して、

「ここではジムのトレーナーの募集はないな」

と思い、すぐに自分で転職活動を始めました。

「とにかくすぐに自衛隊を辞めたい!」

という方であれば就職支援を活用するのがおすすめです。

しかし、何かやりたいことが決まっていて、支援先にない場合は諦めて個人で転職サイトなどに登録するのがおすすめです。

「裏切るのか」と言われても気持ちをブラさない

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

やりたいことが決まり、転職を決意いた私はすぐに班長に転職したいと告げました。

最初は班長もびっくりしていて、

「少し考え直せ」
「一度飲みにいくぞ」

などと言われましたが、最後には理解してもらい、応援してもらえるようになれました。

問題はこっから先でした。

自衛隊では班長から中隊長まで階級順に報告が通っていくのですが、専任陸曹の方は全く聞く耳を持たず

「辞めるってことは裏切るってことだな!」

と言われ、しばらく揉めたのをよく覚えています。

他の部隊がスムーズに退職できるかどうかは私は分かりません。

自分の中で固い決意がないと上官の説得にすぐに負けてしまい

「やっぱり続けようかな…」

となってしまいます。

説得されて退職するのを諦めるくらいであれば、辞めない方がいいと私は思います。

しっかりと自分の中でやりたいことを明確にして、何を言われても気持ちをブラさないことが大切です。

転職してジムトレーナーになったその後

陸上自衛隊第一空挺団から転職を決意したタイミング【リアル体験談】

自衛官を退職し、現在はジムのトレーナーとして働いてます。

自衛官の時の生活とは全く違う民間企業での仕事で、最初は違和感がかなりあったのですが、今は自衛官だったことが遠い昔のように感じています。

直接人の役に立っているという実感も自衛官の頃に比べて強いです。

仕事内容はお客様の食事のカウンセリングやトレーニングメニューの作成、マシンの使い方の説明なんですが、お客様から直接

「ありがとう!」

と言われるとやっぱり嬉しく、この仕事を選んで良かったと思います。

自衛隊に入隊する理由から転職を決めた理由までブレずにいることが、重要だったと感じました。

最後に私が言えることは2つだけあります。

  1. これから入隊する方は理想を高く持ちすぎない
  2. 現在退職を考えている方はとにかく辞めたいからというネガティブな理由ではなく、本当にやりたいことを見つけてから退職を決める

この記事が全国の自衛官の役に立てれば嬉しいです。

ABOUT ME
匿名希望さん
匿名希望の元自衛官です。自身の転職に関する体験談をご紹介しています。少しでもこれから転職活動される方の参考になれば幸いです。