コラム

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?

自衛隊の平均年収は640万円と国家公務員の平均年収670万円となっており、実質30万円も少ない結果が出ています。

結論からいうと他の国家公務員よりも自衛隊の平均年収が安いのは、給料システムが異なるからに他なりません。

自衛隊の給料は”自衛官俸給表“と呼ばれる給料システムになっており、階級によって大きく貰える給料が異なります。

この記事では元自衛官である筆者が自衛隊の平均年収を階級や年齢別に分かりやすく比較していますので、是非とも気になる方は参考にしてみてください。

自衛隊全体の平均年収は約640万円【階級別に比較】

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?
階級平均年収
士クラス約320万円
曹クラス約360万円
尉官クラス約720万円
佐官クラス約800万円
将官クラス約960万円

自衛隊は最小年齢15歳から入隊できるようになっており、中卒から入れる”陸上自衛隊高等工科学校”という自衛隊内部の高校が存在します。

一般的には自衛隊曹候補生や自衛隊候補生として18〜33歳未満で入隊する方が大半ですが、防衛大学や陸上自衛隊高等工科学校などを卒業する方々は別。

防衛大学の場合は幹部候補生としてエリート扱いを受けますが、陸上自衛隊高等工科学校の場合は叩き上げられた部隊の中枢を担う人材として扱われます。

自衛隊の階級と平均年収は密に関係しているので、出来るだけ年収を上げたいと考えている方は早めの昇任を目指すべきだと言えるでしょう。

自衛隊曹クラスの平均年収は約360万円

自衛隊の中でも正社員として扱われるのが曹クラス。平均年収は約360万円と一般会社員の平均年収からすると若干高い方です。

厚生労働省が公開している賃金構造基本統計調査によると、日本の30代サラリーマンの平均年収は約349万円程度。

確かに一般的な30代サラリーマンよりは高い水準にありますが、月収に換算すると30万円程度なので妻子持ちとなるとちょっと不安な額です。

自衛隊のトップ将官クラスでも平均年収約960万円

漫画”ワンピース”で例えると、大将クラスと同等の立場にある自衛隊の将官クラスですが、平均年収は約960万円となっています。

将官になるためには防衛大学を出ていることは大前提。更にその中のトップ数%が昇任できるか出来ないかといった具合です。

どんなに早くても40代以降にならないと将官クラスには昇任されない縛りもあるので、自衛隊の中で年収を上げるのは至難の技だとも言えます。

自衛隊の平均年収を年齢別に比較【20代・30代・40代】

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?
年齢(歳)自衛隊の平均年収(万円)日本の平均年収(万円)
20~24479264
25〜29624343
30〜34719396
35〜39788433
40〜44849467
45〜49898494
50〜54985514

自衛隊の平均年収は日本全体の平均年収と比較すると、非常に高い水準にあります。

ただし、自衛隊の場合は階級・職種関係なく総合的な数値として算出されているので、一般隊員が鵜呑みにして良い数字ではありません。

日本の平均年収も職業に関係なく算出されている数値なので、どうしても母数が多い日本の平均年収の方が低くなってしまう訳です。

また、現役自衛官の方は実際に自身の年収と比較して、どのくらい高いのかまたは低いのか比較してみてください。

20代自衛官の平均年収は約500万円

20代自衛官に絞って平均年収を算出すると約500万円ほどになります。

自衛隊の場合は男女関係なく給料が支給されるので、一般の会社で働くような給料格差はありません。

そのため、男女共に20代自衛官の平均年収は500万円となります。

月収に換算すると約41万円なのですから、かなり高い水準。当時の私からしたらあり得ない数字です。

30代自衛官の平均年収は約750万円

30代自衛官ともなると部隊の中枢を担う曹クラスとして働いている方が殆どであり、昇給に伴い貰える給料もアップします。

とは言え、30代自衛官の平均年収が約750万円というのは、現場の人たちからしたら(本当かよ…!?)といった数字ではないでしょうか。

月収に換算すると約62万円になるのですから、かなり貰っていることになります。

40代自衛官の平均年収は約870万円

社会人の年収が800〜1,000万円になると一般的にはお金に困らなくなると言われていますが、まさに40代自衛官の平均年収はその水準だと言えます。

月収に換算すると72万円となりそれほど大きな出費がない限り、お金の問題はほぼ解決される数値。

とは言え、この数値には将官クラスの年収も計算に加えられていますので、一般隊員(士〜曹クラス)にはあまり当てにならないかもしれません。

自衛隊の平均年収を他の職業と比較

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?
順位職業平均年収(万円)
1医師1,232
2航空機操縦士1,191
3大学教授1,050
4公認会計士、税理士1,042
5弁護士1,028
6大学准教授861
7記者822
8不動産鑑定士777
9歯科医師756
10大学講師708
11自然科学系研究者673
12高等学校教員662
13電車運転士643
14一級建築士642
15自衛官640
16電車車掌583
17技術士572
18掘削・発破工571
19システム・エンジニア550
20航空機客室乗務員543

職業別に比較すると自衛隊の平均年収は、ランキング15位となります。

上位の職業を見てみるとやはり高い専門スキルが求められる職業が大半。逆にそれほど高いスキルを求められない職業が、下位にきているといえます。

また、自衛隊の場合は内部で様々な職種に分けられるため、勤める職種によっても平均年収は大きく変わる。

パイロットや戦艦勤務等に配属されると様々な手当が付くので、その点も年収の差に大きく影響してきます。

自衛隊の学歴別平均年収【高卒・大卒】

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?

自衛隊は階級社会となっており、階級によって年収が決まってくるといっても過言ではありません。

自衛隊の階級に関してはどのようなルートで入隊したかによって、入隊期間中にどのくらいまで階級を上げることが出来るのかが明確となっています。

  • 自衛隊で出来るだけ階級を上げたい
  • 将官クラスまで行きたい

と考えている方は…

  • 防衛大学に入学する
  • 幹部候補生に応募して採用される
  • 陸上自衛隊高等工科学校に入学する

などの手段が考えられます。

自衛隊内で階級を上げるのは至難の技なので、年収を手っ取り早く上げたい方は転職がおすすめ。

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高卒自衛官だと平均年収320万円

高校を卒業と同時に18歳で自衛隊に一般曹候補生(もしくは自衛隊候補生)として入隊した人の平均年収は、約320万円です。

月収に換算すると約26万円ほどとなり、一般の20代であれば満足のいく月収額ではないでしょうか。

しかし、後述する大卒自衛官の平均年収と比較すると、その差は100万円とかなり大きい。

“学歴社会”というのは最早古い言葉のようにも思えますが、自衛隊では未だに重要視される項目であると言えます。

大卒自衛官だと平均年収420万円

巷では「大学なんていく意味ない」という意見が大変多いですが、実際には大卒という学歴は今の現代社会でも大きく給料に影響を及ぼしています。

自衛隊も例外ではなく、高卒自衛官と比較すると大卒自衛官の平均年収は、420万円とかなり高額。

余談ですが(大学出たけど失敗したなぁ…)と感じている方は、年収を上げるために自衛隊に入隊するのも一つの手かもしれません。

自衛隊の年収や給料が少ないと感じる4つの理由

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?
  1. 会社員のような残業代が付かない
  2. 一般会社員よりも無駄な飲み会が多い
  3. 自衛隊の衣・食・住は実はタダではない
  4. ストレス発散法としてタバコやパチンコ・風俗等を選びガチ

自衛隊の年収や給料が少ないと感じる理由は、浪費の多さにあります。

一般会社員よりも無駄に部署での飲み会や、上司との付き合いによる飲みなどが多いため、公務員にも関わらず月末になると金欠になっている人は少なくありません。

また、自衛官特有のパチンコやタバコ等といった趣味・嗜好品は、お金が貯まらない大きな原因となっています。

会社員のような残業代が付かない

自衛隊の仕事には残業代は付きません。

ただ、“特別勤務手当”が付くようになっているので防衛省が定めている一定の業務に常時されている方は、通常よりも給料が多くもらえるようなシステムになっています。

自衛隊のパイロットを例に挙げると、飛行機に搭乗するだけで”航空手当”が付くので、一般隊員よりもかなり多くの給料をもらえます。

実際に私が航空自衛隊に勤務していた時に、航空学生の給料明細を見たことがあるのですが、基本給と同じくらいの航空手当が支給されていました。

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一般会社員よりも無駄な飲み会が多い

自衛隊員の割合は男女比だと

  • 男性自衛官:96%
  • 女性自衛官:9%

となっています。

そのため今でも男性社会であり、体育会系的なノリが残っている。

部署での飲み会は週一で実施されることもあれば、上司によっては週3で飲みに付き合わされる人もいるとか…。

幸い、私が所属していた部署はそれほど飲み会は多い方ではありませんでしたが、飲み会が多くなるとどうしても出費がかさみお金は貯まりません。

自衛隊の衣・食・住は実はタダではない

「自衛隊員の衣・食・住は国の税金にで賄われており、全て無料です。」という広報官もいますが、実際には無料ではありません。

衣服については確かに支給されますが、支給された衣服だけでは回らないので最終的には追加して購入することになります。

また、食事や住居(隊舎)は一見すると無料で提供されているようにも思えます。

しかし、国会の記録を確認すると自衛隊員の給与体系を作る段階で、糧食費や隊舎の費用などを先に引かれていることを自衛隊員の9割以上が知らないのです。

ストレス発散法としてタバコやパチンコ・風俗等を選びガチ

自衛隊員の8割以上は喫煙者であり、タバコミニケーション(タバコを吸う人たちの集まり)なるものが存在します。

タバコを吸っていないとなんだか仲間外れになるのではないか、という不安から吸い始める人もいるくらいですから本当に呆れますね。

そのほか休日になると多くの自衛官が、パチンコや風俗等といったストレス発散法を選びガチなのでお金が貯まるはずがありません。

立派に国防や自然災害活動に貢献している一方で、自衛隊員には浪費家が多いのも大きな特徴です。

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自衛隊の平均年収が低いと感じたらキャリアチェンジを検討しよう!

自衛隊の平均年収は激安!他の公務員と比較しても安いその理由とは?

自衛隊の平均年収は国家公務員全体の平均年収より低い上に、入隊手段によってもらえる年収の上限がある程度決まります。

年収が低くて貯蓄ができない状況でも、自衛隊では副業等も法律で禁止されているので、かなり年収を伸ばすのは難しいでしょう。

ただ、キャリアチェンジを行うことで年収を上げることはできますので、自衛隊に拘らずに広い視野を持って今後のキャリアプランを考えていけたらよいですね。

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